WEB予約 Instagram

ORTHODONTICS FOR CHILDREN子供の矯正

子供の矯正について

子供矯正の始めるタイミング

始めるタイミングはその子の成長速度によって変わりますが大まかな目安は、受け口は5歳前後から、早めに受診するとよいでしょう。前歯の凸凹などは8~10歳前後から。また、子供の矯正治療は2段階に分かれています。Ⅰ期治療(5、6歳~10、11歳頃の混合歯列期に始めて永久歯に生え変わるまで行う治療)とⅡ期治療(11、12歳前後で永久歯が生えそろってから行う治療)

出っ歯や受け口などの歯並びは歯の問題だけでなく、骨の問題が影響することもあります。その場合には、顔つきにも影響が出てきます。Ⅰ期治療から行うことで上下の顎の成長を正しい方向へ促します。

子供の矯正のメリットとデメリット

メリット ・顎の成長を正しく誘導することができる。
・Ⅰ期治療から行うことで歯を抜く可能性が下がる。
・Ⅰ期治療から行うことでⅡ期治療の負担が軽くなる。
デメリット ・歯が動くので痛い。
・装置を入れるので虫歯、歯肉炎になりやすくなる。
・顎の成長に合わせて治療するため、大人に比べると子供の矯正治療は長く感じる。
・上顎と下顎の成長速度は異なり、成長が旺盛な時期は上顎では脳や神経系と似た成長パターンで5~8歳頃、下顎では身長と似た成長パターンで小学校高学年~中学生頃となり、思春期で下顎が成長してくることがある。

子供の癖が歯並びに及ぼす影響

歯の周りには唇や頬、舌の筋肉に囲まれており、それらのバランスを保って歯は並んでいます。歯は最小でたった17gの力を持続的にかけることにより動きます。成長期の骨には数百gの力を長期間持続的にかけることにより顔の骨格を動かすことができます。そのため、以下のような癖によってバランスが崩れると歯並びに影響が出てきます。

指しゃぶり

指しゃぶりを長い間続けていると口の中の圧力が高まります。指を吸う力によって上顎の歯列が狭くなったり、上顎の前歯が前に出てきて出っ歯になったり開咬(上下の前歯がかみ合わなくなること)になることがあります。また、指しゃぶりを放置すると舌を前に出す癖(舌癖)がついたり、発音が不明瞭になることも少なくありません。指だけでなく、タオル、ぬいぐるみ、おしゃぶり、爪などを咬む癖も歯並びに影響が出てきます。4歳頃を過ぎても行っている場合は注意が必要です。

リラックスしているとき、本来舌は上の前歯の裏側の付け根にあるスポットに触った状態で舌全体が上顎につくのが正しい位置になります。つまり、舌は歯に触りません。ところが、長期の指しゃぶりや口呼吸、お口ポカン、舌小帯短縮症などが原因で舌癖があると、飲み込むたびに舌を歯に押し付けたり、上下の前歯がかみ合わず隙間ができたりします。歯並びだけでなく、しゃべるときに隙間に舌が入るため舌足らずな発音の原因にもなります。舌癖があると矯正治療が長引く原因になったり後戻りもしやすくなるので、MFT(口腔筋機能療法)を並行して行います。

口呼吸

本来、呼吸は鼻で行うものですが、舌癖やお口ポカン、アレルギー、副鼻腔炎などで鼻閉を起こし鼻呼吸ができなくなると口呼吸になります。口呼吸により下顎と舌の位置が下がっている状態になるので顎の成長を妨げたり、出っ歯になったりします。さらに口の中が乾燥するので細菌が繁殖して虫歯や歯周病のリスクが高くなったり、体内に細菌が入り免疫力が低下します。慢性的なアデノイド(咽頭扁桃の肥大)の場合は耳鼻咽喉科での治療が必要となります。

頬杖、うつぶせ寝、
日常の悪い姿勢

頬杖やうつぶせ寝を続けていると顎が成長するときに成長を止めるので、咬み合わせが深くなったり、ずれることがあります。家での過ごし方も重要で、長時間下顎を机について本を読んだり勉強したりすると大きな力が加わり、歯列や顎の変形、顎関節症などを引き起こす恐れがあります。これらの力は矯正器具よりも強く、矯正治療にも影響があります。無意識でやることも多いので自覚させてやめるようにします。

 

Ⅰ期治療について

Ⅰ期治療は5、6歳~10、11歳頃の混合歯列期に行う治療で、上下の顎のバランスを整えて土台を作ります。

使用する装置

インビザラインファースト マウスピース矯正の子供用のものです。取り外し可能です。

子供の矯正治療の流れ

  1. 無料カウンセリング(約30分) まずはお困りのことや悩みをご相談ください。実際にお口の中を拝見して状況の確認をします。現在のお口の状態、治療の流れ、使用する装置、治療期間、費用の概略などをご説明いたします。
  2. 検査 現在の状態を把握するためレントゲン写真、お口や顔の写真、歯型をとります。
  3. 診断 検査結果を基に分析し、治療計画を立てご提案します。具体的な治療方法、おおよその治療期間、費用について説明します。 不安や疑問点があればお話しください。 納得していただき、同意が得られましたら治療の開始となります。
  4. 矯正前治療 虫歯や歯周病の治療など矯正を始めるための準備をします。
  5. 治療開始 矯正装置をお口の中に装着し、歯を動かす治療を開始します。通常2ヶ月に1回のペースで来院していただきます。
  6. 保定 矯正終了直後の歯はしばらく不安定で、以前あった元の位置に戻ろうとします。そのため歯を支える骨や歯周組織が安定するまで保定装置を装着します。保定期間は約2年〜、3ヶ月に1回来院していただきます。
  7. メインテナンス 保定期間が終了した後は術後観察のため3ヶ月に1回の通院をお勧めしています。小児期から始めた方は親知らずの観察が長期的に必要になることもあります。

子供の矯正の治療期間

矯正治療は、歯を動かしていく矯正期間とその後歯並びを固定させる保定期間とに分かれます。小児の場合、成長とともに永久歯に生え変わるまで矯正治療をしていくので、だいたい12歳臼歯が生えそろうまでを始めた時期から逆算して数えます。期間はお子さんの歯並びによって変わります。また、事前にお口全体を治療してから矯正治療を始めていきますが、矯正治療中に虫歯などを発症してしまった場合は病気の治療を優先させます。病気の大きさ、治り具合によっては矯正の治療期間が長くなる可能性があります。